ちいさいおうち 2023/6/4

今日は絵本を紹介したいと思います。

第一刷は1965年12月、古い絵本ですね。この本はものを大切にする気持ち、変化することの考えが描かれている内容です。

かなり昔、丘の上に長く住んでいられるように。という思いで家が建てられました。

家の周りでは野原や木々などが立っていて、家は春夏秋冬の季節を感じていたり、夜にきれいな星を眺めていたり、何か暖かい心をもった家でした。

時代は流れ、近代化が進んでいきます。家の周りには道路が整備され、住宅が建ち、徐々にビルや鉄道も建設されました。夜でも煌々明かりがと照らされ、まわりも騒がしく、なっていきました。

そうなると、家を気にする人もいなくなり、家の外壁は剥げて、窓も割れ、引き戸は壊れてしまい、寂れていっていました。

そんな中、ある日子連れの家族が家に気を留めました。その子連れの家族は家に住んでいたおばあさんの孫だったのですね。そこでその孫はどうにかこの家を引っ越しできないかと考え、建築屋に頼み、引っ越しができないかと聞いてみました。建築屋によると、しっかりした家だからどこでももっていける。と。

家はトラックに引かれ、安心して住める場所を探します。動き始めた家は引っ越しをすることに不安を覚えますが、すぐに慣れて面白いと思っていました。

田舎へ進んでいくごとに緑が増え、鳥の声も聞こえてきます。

そしてちいさい丘の上に住めるところを見つけます。家の外壁はきれいに塗られ、窓は新しくなり、引き戸も直されました。

昔と同じではないけど、田舎に住んでいたころのような気持になって、家には人が住むようになりました。

家は思いました。もう二度とまちにすみたいと思わない。ここでは星がきれいで、何もかもが静かでした。と。

終わり

感想

ものを大切にすること。作り手がどんなものでも、大切に作られ、思いのこめてものを作っているということ。ここでは家ですが、身の回りのペン、椅子、なんでもそうですが、これは大切に使いましょう、という思いがあるのだと思いました。今は便利で使い捨てのものが多くて、それがもちろん悪いということではないのですが、今身の回りのもので当たり前のように使っているものは当たり前だと思わず、思いをもって使っていきたいですね。

変化するということ。人はどうしても同じところにいることが安心になって動くことに不安が出てきてしまします。これは人の本能だと思いますが、この本でいう引っ越しの時の不安。これはだれでも思うこと、しかし家は慣れてきました。と言っていましたね。不安もあるけど、それを受け入れる変化を受け入れていくこと、おもしろいと思うこと、そう思えるなら自分の新しい可能性がでてくるのではないかと思いましたね。これはプライベートでも、転職でも、不安で身動きが取れなくなること、現状維持これは誰もが思うことだけど、変化を受け入れて、ポジティブな気持ちを持てればいいですね。

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